2010年8月16日

X JAPAN YOSHIKI 12分間のドラムソロ


 ロックバンド、X JAPANが15日、横浜・日産スタジアムで、世界ツアー2夜連続日本公演の最終日を迎えた。初日に続き、初期メンバーのベーシスト、TAIJIが参戦したほか、リーダー、YOSHIKIが、昨年7月の頸椎椎間板ヘルニアの手術以来ドラムソロを初披露。地上約10メートルの高さで回転しながら12分もの決死のドラミングを魅せ、約6万5000人のファンを歓喜の渦に巻き込んだ。

 アリーナにXコールが響き渡る。「Tears」のBGMが流れる中、YOSHIKIは「みんなひとり1人が風になってくれるので自分たちが翼を広げられる」と涙ながらに感謝。アリーナ(客席)に降り立ち、ファンにもみくちゃにされながら走り回り、世界ツアーを最高の形でスタートできた喜びを表した。

 総制作費10億円の豪華ステージ。圧巻は昨年7月の頸椎椎間板ヘルニアの手術以来初披露したYOSHIKIのドラムソロ。約10メートルの高さにそびえ立つピラミッド型の回転式サブステージ上で、髪を振り乱しながら激しくスティックを叩きつけるなど大暴れ。痛み止めを打ち、首にコルセットを着けた痛々しい姿ながらも、1分間で800ビートとされる高速ドラムを12分にわたって駆使すると、地鳴りのような歓声が夜空に響き渡った。

 一時はYOSHIKIの持病などで延期された世界ツアー。昨年7月の手術は成功したが、他の個所に異常が見つかるなど今も手にしびれは残ったままで、痛み止めとコルセットは必須。だが、厳しいリハビリを乗り越え、完全復活とはいかないまでも、限界ギリギリの攻撃的なドラマーとして再起を果たした。

 公演は新曲「Jade」で幕開け。代表曲「Rusty Nail」「紅」など11曲を熱演。アンコールの「X」では、ボーカル、ToshIの呼びかけで、TAIJIが登場。現ベーシスト、HEATHとWベースで披露するなど盟友の後押しを得て、新たな一歩を踏み出した。

 「みんなが支えてくれるから世界へ羽ばたいていける」とYOSHIKI。世界制覇へ向けて決意を新たにした。